福岡市で商業用物件を不動産買取してもらうには?
福岡市で商業用物件を保有しており、不動産買取をしたいと考えている人もいるでしょう。しかし、買取と売却の違いがついていなかったり、「これは商業用物件なのか?」と悩んだりしているケースも多いのではないでしょうか。そこで今回の記事では、不動産取引をするにあたって、理解しておきたい基本的なポイントについて紹介しましょう。
まずは買取と売却の違いを知ろう
不動産を売る場合は、主に「買取」と「売却」の2つの方法があります。これは商業用のビルを売却するときにも当てはまります。「買取」と「売却」の違いを明確にしておきましょう。
まず、買取とは、主に業者に売る場合のことを指します。一方、売却とは仲介業者の協力を得て、買取業者以外に物件を売却することを意味するようです。商業用物件などの不動産取引には、大きな金額が動きます。とくにビルを売る場合は、手法次第で20~40%の金額の差が生じるのです。物件の状態や市場を確認しつつ、内容を把握する必要があります。
売却と買取では、どちらがよいのでしょうか。個人販売の住宅やマンションの場合、売却のほうが高く売れやすいといわれていますが、売却にもデメリットがあります。売却の種類には、仲介売却と任意売却があるようです。仲介売却の場合は物件が売れるまでの期間、ローンの支払いをしなければなりません。
住宅ローンの支払いが難しくなると、不動産は抵抗権を行使されてしまい、競売にかけられてしまいます。任意売却は数ヶ月のローン滞納が必要条件ですが、信用情報機関に登録されて、その後7年間は金融機関からの借り入れができなくなるようです。さらに、買主が見つからないという可能性もあります。
その点、買取にはメリットがあるでしょう。買取の場合は物件の売却が必要なく、周囲に知られることなく買取できます。プライバシーが守られるともいえそうです。さらに、仲介売却で課せられる瑕疵担保背金は、買取の場合免責となります。他にも、売却を選んだ場合、内覧をしたいと希望された場合に対応しなくてはなりません。しかし買取の場合はその必要がないため、スムーズに売却できます。
不動産にはローンがつきものですが、ローンの残債があっても買取してくれ、ローンの特約も考えなくてよいのです。売却の場合は、「なかなか売れない」と悩んでしまうことが多いですが、買取は確実な現金化が可能なので、心理的なストレスは軽減できるでしょう。
商業用物件の種類
商業用物件には、主に「自社ビル」と「収益ビル」の2つの種類があります。この種類を把握しておくことによって、高く買い取ってもらえるポイントも変わってくるのです。自社ビルを買取依頼する場合は、その地域の特性をうまく使える相手に販売することがポイントになります。反対に、テナントが入居している場合は、収益ビル扱いになるようです。この場合は買取利益だけではなく、賃貸収益も考慮したトータルの収益が最大になる時期を見極める必要があります。どちらの商業用物件でも、共通しているのが、買い取り業者選びが重要であるということです。
買取価格を左右するポイント
商業用物件を買取してもらうときは、ポイントがあります。これを意識しているのとしていないのでは、買取額に大きな差が生まれてしまいます。ここでは2点ポイントを紹介しましょう。
買取価格を高くするコツ
商業用物件の買取価格を決めるためには、主に3つの要因があるといわれています。ひとつめは「一般要因」です。築年数や建物の構造、ローン残高、ビルの建っている地質、地盤などを考慮して決められます。2つめは「地域要因」で、立地条件ともいわれているものです。商業用物件の場合はアクセスがよければ、一般要因が多少悪くても評価が高くなりやすい傾向にあります。3つめは「個別的要因」です。ビルの見た目やデザイナーの知名度、設備の希少性などがプラス要因になりやすい傾向にあります。
このような観点から一度物件を見直してみてください。また、商業用物件の種類にも注目して、よく考えてから売却を行いましょう。
複数業者から見積もりをとる
買取を依頼する場合に難しいことは業者選びです。どの業者がよいのか判別することは難しく、業者によっては買取額に大きな差が生まれます。ここで取るべき行動は、複数の業者に査定額の見積もりを依頼することです。最低でも3~5社程度の査定を依頼するとよいでしょう。この場合、ネットの一括査定サイトを利用すれば、手間も減るのでおすすめです。見積もりで得られた買取価格の相場を参考に、どの業者にするのか、収益ビルの場合はどの時期に売るべきかを考慮することが大切です。
不動産買取には、トラブルや買取価格の差異がつきものです。そのようなときにも冷静に対応することができれば、スムーズに現金化できます。不動産は、大きな金額が動く取引です。損をしないように対応してください。