ご近所さんに知られずに一軒家を売却!その方法とは
一軒家を売却する背景にはさまざまな事情があるでしょう。プライベートなことなので「周りに知られたくない」と思う人も多いのではないでしょうか。しかし一般的な流れで一軒家を売りに出すと、近隣住民には気づかれてしまう可能性があります。そこで今回は、ご近所さんに知られずに一軒家を売却する方法についてご紹介します。
一般的な売却方法とは
一軒家を売却しようと思ったら、まずは不動産業者に相談しますよね。そして、どんな売却方法にするかを選ぶことになりますが、一般的にはどんな売却方法があるのでしょうか。
不動産業者が仲介になる「媒介契約」
一番多いのは、不動産業者と媒介契約を結んで売却する方法です。不動産業者が売主と買主の仲介となって、買主探しや売買の手続きなどを行います。媒介契約には、複数の不動産会社と契約できる「一般媒介契約」、ひとつの不動産会社としか契約できない「専任媒介契約」と「専属専任媒介契約」の三つがあります。
媒介契約は、基本的には広告を出して広く宣伝し、買い手を探す方法です。売りに出されていることが公になるため、ご近所さんに知られずに一軒家を売りたい場合には、少々不向きかもしれません。
不動産業者が直接購入する「買取」
売却希望の物件を不動産業者が直接買い取る「買取」は、世間に向けて広告を出す必要がありません。売主と不動産業者しか売却の事実を知らないことになるので、周囲に知られずに売ることが可能です。しかし買取価格は物件相場より安く、7割くらいの価格になります。
媒介契約のメリット・デメリット
一軒家を売却するときの方法として、不動産業者に仲介してもらう媒介契約を選ぶ人が多いでしょう。媒介契約にはどんなメリットとデメリットがあるかをご紹介します。
媒介契約のメリット
一番のメリットは、高く売れることです。媒介契約で物件を売るときには新聞チラシやインターネットで広告を打つため、一軒家を購入したいと考えている多くの人の目にとまります。希望条件が合えば、相場の価格かそれより高い価格で売れる可能性もあります。
媒介契約のデメリット
デメリットとしては、売れるまでに時間がかかる場合があることと、ご近所さんに知られる可能性があることです。媒介契約では、早く物件を売却するために不動産業者が広告を出して積極的に販売活動をしますが、すぐに購入希望者が現れるとは限りません。売却までの平均的な期間は3か月ほどですが、それ以上かかることもあります。
また、「専任媒介契約」と「専属専任媒介契約」では指定流通機構(レインズ)への登録が義務付けられており、他の不動産業者にも一軒家を売りに出している事実を知られることになります。「一般媒介契約」には指定流通機構への登録義務はありませんが、広告や家の内見に来た人をご近所さんが目にする可能性があり、「売却するのかな?」と勘ぐられてしまうかもしれません。
媒介契約以外の買取方法とは
媒介契約以外の買取方法となると、不動産業者が直接買い取る「買取」になります。購入者が不動産業者なので、誰にも気づかれずに一軒家を売りたいときは買取がおすすめです。ただし、厳密には買取にも二種類あるので注意しましょう。
買取保証
買取保証は、まず広告を出して購入希望者を探し、買い手がみつからなかった場合は不動産業者が買い取るという売却方法です。広告を目にした人には物件が売りに出されていることが分かるので、ご近所さんに知られずに売ることが難しいかもしれません。
即時買取
即時買取は不動産業者が物件を直接買い取るため、広告を出す必要がありません。誰にも知られずに一軒家を売りたい場合、最も安心なのは即時買取でしょう。ただし、買取のときの物件価格は媒介契約より安くなる点を頭に入れておきましょう。
売却の相談は不動産買取業者へ!
一軒家をご近所さんに知られずに売却したいときは、まず不動産買取業者に相談をしましょう。相談するときに「誰にも知られずに売却したい」との旨を必ず伝えてください。不動産業者はさまざまな顧客を相手にしているので、目立たないように売り出す方法を考えてくれるはずです。
今回の記事で紹介した即時買取ならば誰にも気づかれずに売ることができますし、媒介契約であっても、ネット・チラシへの広告禁止、近隣住民への紹介禁止などの配慮をしてくれるかもしれません。
また、「周りに内緒で売りたい」という以外にも「いくらで売りたい」「いつまでに売りたい」など金額や時期の希望もありますよね。希望条件によって合う売却方法は違うので、不動産のプロに相談するのがいちばん確実です。
今回は、ご近所さんに知られずに一軒家を売却する方法についてお伝えしました。誰にも知られずに売却する方法として最も適しているのは即時買取ですが、物件価格は相場より安くなります。媒介契約では基本的に広告を出して買主を募るため、周りに気づかれる可能性がありますが、相場価格で売ることができます。媒介契約であっても「周りに知られず売却したい」との希望を伝えれば、広告を控えてくれる可能性があります。まずは不動産業者に自分の希望を詳しく伝えて、最適な売却方法を提案してもらいましょう。ひとつの不動産業者だけでなく複数社に相談しながら、希望通りの売却方法をみつけてくださいね。