不動産買取向けの物件がある!特徴を知ろう
不動産の売却方法には、「買取」と「仲介」の2種類の方法があります。どのような違いがあるのか知らない人もいるのではないでしょうか。仲介は不動産会社が間に入り買い手を探し売却する方法、買取は不動産会社に直接売る方法です。今回の記事では、買取が向いている物件を紹介します。不動産売却を検討している人は参考にしてください。
買取が向いている物件の特徴
買取が向いている物件にはどのような特徴があるのか紹介しましょう。
すぐに現金化したい
物件を売却しすぐに現金化したい場合は、買取が向いています。転勤や進学、離婚などによって住み替えを行う場合は、物件を売却しなければならない期限が決まっているケースが多いでしょう。1ヶ月以内に売却したいなどの要望があれば、買取が向いていると考えられます。
築年数が古い物件
築年数が古く内装が劣化している、一度もリフォームしていない物件は、一般的な売却方法で売ることは難しいでしょう。この条件は戸建て、マンションに共通しています。戸建ての場合、古いといわれる築年数は20年です。木造建築の場合、税法上の耐用年数は築22年となっており、不動産業界では築20年以上の物件となると価値はほぼないとみなされてしまいます。確実に売却したいと考えているのであれば、築年数の古い物件は買取を選びましょう。
事故物件
自殺、殺人など事件が起きてしまった物件は、仲介で売却することは困難でしょう。このような物件は買取向けの物件といえますが、気を付けなければいけないこともあります。事故物件を売却する際に、不人気を理由として相場よりも安く買取しようとする不動産会社がいることです。すぐ諦めずに不動産会社の選定や比較をしてみてください。最も手取りが高い会社を選ぶとよいでしょう。
売主が周囲に知られずに物件を売却したい場合
物件を仲介で売りに出してしまうと、不動産会社はホームページの掲載や広告、チラシなどを使い売却活動を行います。内覧会やオープンルームを開かなくてはならないため、周囲に知られずに家を売却するのは難しいようです。情報が出回ることによって、周囲にも売りに出されていることが知られてしまうでしょう。「近隣に知られたくない」ということであれば、買取を選ぶとよさそうです。買取の方法で物件を売却すれば、不動産会社に直接家を売ることで周囲を気にすることなく売却でき、プライバシーも引っ越しまで確保できます。
買取に向いていない物件の特徴
次に買取に向いていない物件の特徴を紹介しましょう。物件を売却したいと考えた時、一般的には「不動産会社で仲介を依頼して物件を売ろう」と考える人が多いものです。仲介は買取よりも高く売却できるためでしょう。買取に向いていない物件の特徴は、市場での評価が高い物件です。評価の高い物件には以下のような特徴が挙げられます。
・人気のエリアに建てられている物件
・築浅の物件またはリフォーム済の物件
・時間がかかっても少しでも高く売りたい場合
買取を選ばず、不動産会社が査定した売値をベースに自分で売却価格を決め、仲介で買い手を探してもらう方がメリットも大きいでしょう。とくに人気のエリアにおいては、駅の近くやショッピングモールの周辺など、買主のニーズが高いほど査定価格よりもさらに高額で販売できます。また価格が上がり高騰しているタイミングを狙えば、利益も期待できるでしょう。
買取してくれる不動産会社の特徴
「物件を買取って欲しいけど、どのような業者に依頼すればよいのだろう?」と思う人もいるでしょう。買取を初めて行うのであれば、誰もが悩んだり不安になったりするのは当然です。買取を行う時には大切なポイントが3つあります。
実績のある不動産会社を選ぶ
買取してくれる不動産会社を選ぶ時は、ホームページや口コミなどで買取実績を調べておくとよいでしょう。買取件数や売主の評価などを調べ確認しておくことで、買取を得意とした会社なのかを見極めることができます。会社のホームページや口コミを調べても情報が出てこない場合は、業績があまりない会社ととらえることもできそうです。信頼を持てる不動産会社を選びたいということであれば、買取実績が豊富な会社を選ぶことをおすすめします。
査定価格が高い会社を選ぶ
買取を行う場合、不動産会社が査定した価格が買取価格になります。買取を行う場合には買取してくれる不動産を回り、最も高い査定価格を提示した会社を選ぶのがよいでしょう。査定価格は不動産会社によって異なるため1社で決めることはせず、最低でも3社以上の買取業者に査定を依頼してください。複数社で査定を比べて比較することが大切なポイントです。
ニーズに合わせた買取サービスを行っている
買取を行う際、不動産会社によってはニーズに合わせたサービスを受けられます。すぐに買取を行わずにまず物件を仲介で売りに出し、売れない場合に不動産会社が買取を行う「買取保証」、物件を売却した後もしばらくの間その物件に住み続けられる「買取賃貸居住サービス」など、売主の要望に合わせたサービスを提供している業者を選ぶことで、売主の満足度も高くなるでしょう。不動産会社の各ホームページで付帯サービスを見られるので、内容を確認して会社を選ぶようにしてください。
今回は不動産買取に向いている物件と特徴について紹介しました。スムーズに買取の手続きを進めるには、信頼のおける不動産会社を見つけ相談することが大切です。物件を少しでも高く売却するためにも、まずは不動産会社を回り査定価格を比較してみるのがよいですね。物件の買取を考えている方は参考にしてみてください。