福岡市の不動産買取のメリット・デメリット
物件を売却する時に方法として、直接不動産が物件を買取る「買取」と不動産業者に依頼し物件の買い手を探してもらう「仲介」という2種類の方法にわけられます。それぞれの違いやメリット・デメリットを把握していない人もいるのではないでしょうか。今回の記事では、「買取」の方法に注目し、不動産買取のメリット・デメリットについて紹介します。
不動産買取のメリット
不動産買取のメリットはどのようなことが挙げられるでしょうか?ここでは不動産買取で物件の売却を行うメリットを解説しましょう。
すぐに現金化できる
一般的に不動産は売りに出してから、早ければ最短1週間~1ヶ月で売却できるでしょう。不動産会社に依頼してから5~10日程度で売却価格などの条件が決まるようです。物件調査、所有権移転手続きを行い、取引が完了すればすぐに現金化することができます。
契約が決まる取引期間は、地域性や売却価格によっても違いが出るでしょう。なかには「1年以上経つが中々売れない」といった場合、「条件が合いすぐに買い手がついた」といったケースもあります。希望価格よりも下がってしまうというリスクはありますが、「安くてもいいから一刻も早く売却したい」という人に買取はおすすめの方法といえるでしょう。不動産会社が始めに買取を行ってくれることで、売却できないかもしれないといった不安はありません。
また、物件を売却してからのスケジュールをスムーズに計画できるのも、メリットのひとつでしょう。転勤や離婚などに合わせた住み替えには期限が決められているものも多く、慌ただしく準備すると同時に出費もかさんでしまうことも多いものです。また、相続税や納税の期限が迫っている時に買取の方法を選ぶことで、手際よく物件を売却して早期に現金化できます。
仲介手数料なし
「買取」の場合は、不動産会社が買主となるため仲介手数料は不要です。不動産会社に「仲介」をしてもらった場合は、仲介手数料を支払わなければいけません。仲介手数料は法律で上限が決められており、たとえば売買価格3,000万円の物件であれば1,036,800円が仲介手数料の上限になります。仲介料は手数料(上限)の計算式や早見表など、インターネットで確認することができるので、気になる人は調べてみるとよいでしょう。
周りに知らせずに物件を売却する事ができる
物件を不動産会社に直接売却することで広告やホームページ、チラシなど宣伝を行わないことから、検索サイトなどで売却した物件を見ることはできません。売りに出していることや販売額などを、周囲の人物に知られてしまうリスクを避けることができるでしょう。買取の方法を選ぶことで、不動産売却を行った後は引っ越しをするだけといった、スムーズな取引を行えるようです。周囲の目の煩わしさを負担に感じることなく、家を売ることができるでしょう。
内覧をカットできる
不動産会社に直接物件を売却するので、購入希望者の内覧対応は不要です。まだ住んでいる家を内覧するということになると「知らない人を家に入れたくない」という人もいるでしょう。子どもやペットがいるなど、さまざまな理由で内覧対応をすることが難しいといったケースもあるものです。そのような時に、内覧の対応が不要な不動産買取は、売主にとって大きな魅力のひとつといえるでしょう。
契約不適合責任が免責となる
契約不適合責任とは目的物の種類、品質または数量に関して契約の内容に適合しないものである時に、売主が負う責任のことをいいます。たとえば、物件に雨漏り箇所があるにもかかわらず、それを隠して売却を行った場合は、売主が契約不適合責任を負うことになってしまうのです。物件の売却を行う際に、古い物件などは取引が成立して引き渡した後に、不具合が起きてしまうこともあるでしょう。このようなケースにも、売主が契約不適合責任として責任を迫られ対応を求められる可能性があります。ただし、不動産買取を行うことで不動産会社が物件の売主となるので、契約不適法責任を免責とすることができるのです。
不動産買取のデメリット
ここからは不動産買取のデメリットを紹介します。
仲介よりも売却価格が低い
不動産買取は、不動産会社が物件を買取り再度販売します。売主から直接買取した物件は、そのまますぐ売りに出すことはほとんどありません。あらたに販売を行う時は、リフォームやリノベーションが必要になるでしょう。不動産会社はリフォームやリノベーションの費用、広告費などさまざまな経費を想定しているため、買取可能と判断された価格になってしまうことが多いようです。
また、買取した物件を転売するのが目的なので、市場価格よりも買取価格は安く設定しています。不動産買取の相場は、仲介で売却する価格と比較すると7~8割程度といわれているのです。不動産買取は確実に物件を売ることができる分、売却価格は安くなってしまうというデメリットがあります。
今回は不動産買取のメリットとデメリットについて紹介しました。不動産買取は物件の売却に期限のある人や、現金化を急ぎたいなど特別な理由があるケースにおすすめの売却方法といえます。家を売却する目的を考え、不動産買取のメリットを活かせるのであれば検討してみるのもよいでしょう。