悪質な不動産買取業者の特徴とは?見極めるコツについても解説!
どの業界にも悪徳な業者は存在しますが、なかでも不動産業界は、高額な物件を取り扱う機会が多いため、できるだけ悪徳業者に引っかからないようにしましょう。ここでは悪質な不動産買取業者の特徴、悪質な不動産買取業者を見極めるコツ、信頼できる不動産買取業者を選ぶためにはどうすればよいかについて解説します。
悪質な不動産買取業者の特徴
悪質な不動産買取業者の特徴は、「今が売り時です。この値段で出せるのは最後です」「あなただけに特別にお教えします」など、特別感をわざと演出し、売却を急かすように促します。不動産業者に限らず、悪徳業者は「騙す前提」で話をするため、わざと顧客を釣るためにおいしい話をするのです。
また、顧客が得をするような話を持ちかける方法は、さまざまな種類があります。たとえば、査定前に高額な費用を請求されるほか、法外な手数料が発生したり、現金ではなく小切手を渡されたりするなどがあります。さらに、不動産登記が勝手に行われたり、売却後に別の物件購入をすすめられたりするケースもあり、悪質なケースは多岐にわたります。
悪質な不動産買取業者を見極めるコツ
不動産取引における悪質行為はそれこそ星の数ほどあり、素人がケースに応じて悪質な不動産買取業者を見極めるのは難しいといえます。しかし、悪質な業者は「顧客にとって都合のよい情報しか提供しない」「業者が儲かる方に誘導する」「本来する必要がない、してはならない手続きをする」などの特徴があります。
これは、顧客が不動産に関する知識を身につけておらず、異変や違和感などに気づけない点を悪用しているからです。悪質な不動産買取業者を見極めるコツは、不動産に関連する最低限の知識をもち、その「異変」「違和感」「違法性」に気づくことです。少しでも不審に思った場合は、いったん冷静になって現状を精査することも必要です。
さらには、不動産売却時に価格が不当なものではないかチェックするために、地元の平均売却価格を把握しておくことも大切です。加えて、小切手による振込は詐欺の可能性が非常に高いため、現金で受け取るようにしましょう。
監督処分情報サイトでチェック
また、業者に対して過去に処分が下されているかを調べるのも有効でしょう。これは、各都道府県の監督処分情報サイト、国土交通省ネガティブ情報などの検索サイトで業者の免許番号を入力すれば調べられます。もし処分があれば、それがどのような内容で、どのような処分なのかを確認したあとに、取引を控えた方が賢明でしょう。
ただし、これらのサイトで表示されるのは過去5年の実績であり、それ以前のものは表示されないので、注意しましょう。
信頼できる不動産買取業者を選ぶためには?
信頼できる不動産買取業者を選ぶためには、悪いことも、業者にとって都合の悪いことも包み隠さず説明してくれる業者は、一定程度の信頼が置けるといえるでしょう。しかし、それだけでは不十分です。業者はその道のプロです。すべての業者がそうとはいいませんが、どの業界でも、「利益のために手段を選ばない」業者は存在するものです。
優良な業者は「顧客第一」「顧客の立場に立って」などというキャッチフレーズだけでなく、行動や実績で実践しています。つまり、日々の利益だけでなく、社会的責任を果たすことや顧客からの評判も重視している会社です。地域に根差し、長年その地で商売をしている業者は、地元の顧客に親しまれていることが肝心です。
このような業者についてネットの口コミだけでなく、近所の地主や取引したことがある方からの評判もチェックしておき、ある程度の評価を受けているのであれば、一定程度信用できるといえます。また、しっかりとしたデーターや周辺市況などを示して、合理的に話を展開する業者もある程度信用できるといえます。
「なんとかなります」、「僕が思うにこれは絶対に売れます」などといった、漠然な根拠を理由に説明する業者では信用できません。
これは、ほかの業界にもいえますが、根拠なく自分の経験や憶測で話すことは、客観的な視点を欠くものであり、不動産売却において担保されるものではありません。そのため、このような方に物件売却を任せるのは非常に危険です。
まとめ
悪質な不動産買取業者の特徴、悪質な不動産買取業者を見極めるコツ、信頼できる不動産買取業者を選ぶためにはどうすればよいかについて解説しました。どの業界にも悪徳な業者は存在しますが、不動産売却においては高額な物件を取り扱うため、慎重に検討する必要があります。少しでも違和感を覚えた場合は、冷静になって状況を整理してみることも重要です。別の業者を探すか、消費生活センターに相談する方法もありです。今回紹介した事項を参考にしながら、誠意ある優良な業者に売却の依頼をするようにしましょう。